日本の底辺 ~山陰農村婦人の生活~ 溝上泰子著
先日、読みたいと思っていた本に、期せずして出合うことができた。
いつか図書館から・・と考えていたわたしにとって、他でもない「憧れの女性 Mさん」からこの本を拝借できたこと自体、光栄この上ないことであり、とても大きな意味をもつ。貴重な本をわたしの手でこれ以上傷めないよう、手持ちの包装紙でカバーを作った。
いきなり胸を衝かれたのは・・目次(語り手の氏名、年齢が記されている)に書き込まれた私の年令、この4文字。51年前に、「23歳」の農村婦人にご自身を重ね、強く意識しておられたことが窺える。この本に寄せるMさんの若き日の想いに触れ、深い感銘を受けたことである。
この本ばかりは、仇や疎かに読むことはできない。居住まいを正して、大切に読ませていただかなくては!と丁寧に、読み始めたところである。が、既に感動の連続・・素晴しい「女性史」の虜となっている。
by nonisaku-hana
| 2009-09-03 00:51
| books